2015-02-24

『声優論』原稿紹介その３

告知声優論連載

声優論アニメを彩る女神たち:島本須美から雨宮天まで

作者: 小森健太朗,遊井かなめ,夏葉薫,町口哲生,深水黎一郎
出版社/メーカー: 河出書房新社
発売日: 2015/02/25
メディア: 単行本（ソフトカバー）
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というわけで、Amazonでは発売前日……なんだけれど全国の書店にはもう並んでいるみたいです。Amazonが1日遅いパターンですね。
さておいて、『声優論アニメを彩る女神たち:島本須美から雨宮天まで』で俺が書いた原稿の紹介の続きです。

喜多村英梨──数奇な運命と二つの傑作

声優史概説を書きあげた後、どうにも詰まっていたのですが、書き方を掴んで突破できたのはこの原稿からでした。
どういうことか、と申しますと、えー、まずはこの動画をご覧ください。

この動画の中盤に出てまいります、

《シムーン》と《アイドルマスター XENOGLOSSIA》の話しかしないから、そのつもりで。

という書き出しの一節を打ち込んだ瞬間、ぱっと視界が開ける感じがしまして、一気に完成させました。
というわけで、流石に他の作品にも多少は触れましたが、概ね、この二作品の話に終始しております。恐らく、『アイドルマスター XENOGLOSSIA』を商業誌で論じた文章、としては、質量共にトップクラスなのではないか、と思われます*1。匹敵する原稿は管見する限り二つだけ。
それが

堀江由衣&田村ゆかり──神話の中の二人
名塚佳織&井口裕香──祈ること、求めること

であり、そしてその双方が同じ本に収録されているのでこれ一冊読めば『アイドルマスター XENOGLOSSIA』に関する商業誌での議論の大筋が抑えられるという、大変お得な作りになっております。
もちろん、『アイドルマスター XENOGLOSSIA』のような傑作が論じられる機会がこれほど少ない、というのがそもそもおかしいのですが、それは言っても詮無きこと。まずは本書をお抑え置きくださると幸いです。
名塚＆井口論はヒロインオリエンテッド型シナリオ分岐ゲームアニメ化に関する諸問題を取り扱った、これも商業誌での論考をあまりみないタイプの文章になっているかと思います。
堀江＆田村論は普通にこの二人の違いをまとめた、無難な、だからこそ人と共通認識を持つには良さそうな感じに仕上がった、と自負しております。
ご興味がありましたらAmazonでは明日発売、全国のちょっと大きな本屋さんにならばもう並んでいるはずですので、お買い求めいただけると嬉しいです。

*1:『シムーン』に関しましては上田麻由子さんのお仕事がいくつかあります。

2015-02-23

イベント

告知

昨日取り上げた「『声優論』発売記念イベント　声のナックルボール」のチケットはこちらです。
http://l-tike.com/pc/d1/AA01G04F1.do?txtEvtCd=38429&txtPerfDay=20150311&txtPerfSeq=+&venueCd=37776&srcID=AA02G08
よろしう。

2015-02-23

『声優論』原稿紹介その２

告知声優論連載

声優論アニメを彩る女神たち:島本須美から雨宮天まで

作者: 小森健太朗,遊井かなめ,夏葉薫,町口哲生,深水黎一郎
出版社/メーカー: 河出書房新社
発売日: 2015/02/25
メディア: 単行本（ソフトカバー）
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どうも、テレホタイムに向けて更新するマンです。
というわけで、昨日の続き、『声優論アニメを彩る女神たち:島本須美から雨宮天まで』に書いた原稿の紹介記事です。

声優史概説

俺以外はミステリ畑の人たちの書いた本なので、声優にあまり明るくない人が読むことも考えて……ということで依頼を受けた原稿。声優業界の80年史を普通にざっくりまとめさせてもらいました。
これくらいの粒度と長さの声優史についてのまとめってありそうでなかった気がします。より深い学習のきっかけに、どうぞ。

スフィア論　声優ユニットの謎

最初いただいた企画書には、スフィアの名前も4人の名前もなかったので、それはまずいのでは、なんなら俺書きますよ……と申し出たところ回ってきた原稿。当初は豊崎愛生＆スフィアというお題だったのですが、書きあがってみたら4人をそれなりに均等に扱い、あとChiffonsの話が長くなったので、このようなタイトルに。
心ある声ヲタのスフィアや声優ユニットや『夏色キセキ』に関するそれなりに標準的な見解をまとめておくことができたんじゃないかなと思います。
明日は発売前日ということでまとめてどばっと行きたいと思います。

2015-02-22

『声優論』原稿紹介その１

告知声優論連載

声優論アニメを彩る女神たち:島本須美から雨宮天まで

作者: 小森健太朗,遊井かなめ,夏葉薫,町口哲生,深水黎一郎
出版社/メーカー: 河出書房新社
発売日: 2015/02/25
メディア: 単行本（ソフトカバー）
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ちょっとまとまった分量の原稿を書いたので、ちょっと詳しくご紹介。25日の発売日に向けて原稿へのコメントなどを。
担当したのは

声優史概説
桑島法子──ポストエヴァの時代精神
堀江由衣&田村ゆかり──神話の中の二人
名塚佳織&井口裕香──祈ること、求めること
喜多村英梨──数奇な運命と二つの傑作
スフィア──声優ユニットの謎

の６本。
桑島法子論はかつて同人誌「Natural Collar Majestic12」に寄稿したものです。10万字くらいあったのを1/5程度に短縮したものです。ほぼ、短縮したのみ。各所で妙に評判のいい文章で、今回のお話が来たのも10年前の元原稿を読んだ小森さんが声優批評はありうるとお考えになったからだとか。ありがたいお話です。
なお、この原稿のような原稿を、と発注を受けたのでそのつもりで書いていたところ、絶対に文字数が足りない……という感じになり、大いに悩まされることに……。
でもちゃんと締め切りは守ったので俺えらい。
というところで、今回はお開き。明日は喜多村英梨論のお話をさせていただこうと思います。

2015-02-22

イベント

告知

上記『声優論アニメを彩る女神たち:島本須美から雨宮天まで』の発売記念イベントが行われます。

『声優論』出版記念イベント「声のナックルボール」
OPEN 18:30 / START 19:30
前売￥1600 / 当日￥1900（ともに飲食別）
※前売はローソンチケットにて2/7（土）より発売開始！
Ｌコード：３８４２９】
日本のアニメを代表する女性声優たちを、声質や演技、キャラクターとの相関関係を切り口に論じた、前代未聞の書籍『声優論』。同書籍の執筆者たちが、熱き想いを原稿に込めたばかりにもかかわらず、それでもまだ声優について語ろうというイベントです。球春らしく、ドラフト会議も？

http://www.loft-prj.co.jp/schedule/naked/31176
出演予定は俺、小森健太朗さん、遊井かなめさん、深水黎一郎さんです。
チケットは……って紹介しようと思ったタイミングでなんでローチケ落ちてるのん。
その辺はまたこんど。