空気系話続き。
問題はやはり『ARIA』の話柄の大きさであって、そしてそれを支えるダイナミックなカメラワークだ。
フレームサイズもショットサイズも自由自在に切り替わるあのうるささは、『苺ましまろ』や『あずまんが大王』のミニマルさとはどうしたって相容れないだろう。

ショットサイズに関して『苺ましまろ』と似たような方針を採用している漫画も実は少なからず存在し、例えば『ヨコハマ買い出し紀行』や『EDEN』はショットサイズをあまり弄らず、人間*1に焦点を合わせて話が進んで行く。『よつばと!』も十分この類に含まれるだろう。
このような、『苺ましまろ』を究極とするような、低回趣味でミニマルな漫画の呼称として、空気系なる語彙が与えられるのならば、それに反対する理由はあまりない。が、『ARIA』まで入れるのでは話がとっちらかり過ぎるのではないか。

*1:ひとのあいだ、ね。