日本語学習で難しいところに、漢熟語の語法があります。
 例えば「豪華」は、「だ」や「な」をつけて、形容動詞として用いるのが普通です。単体で名詞として用いる事もできなくはないですが、形容動詞の語幹の用法として、接尾辞「さ」をつけて、「豪華さ」とするのが一般的です。というのは辞書を見れば極めて分かりにくい形で載っているのですが、なんでも辞書を引くのはムラムラが溜まっているインテリ予備軍的モテない系男子小中学生だけでして、モテ系男子とか女子とか高校生以上とかにどう仕込んでいくか、というのは中々に難しい問題でして。
 まあ、日常生活の中でフツーに覚えていくような事ではあるので、そんなに心配するまでもないと言えばないんですが、ただ、特殊な語彙に関してはそうもいかないというのは容易に予想のつくところであって。
 そういう事を考えた時、「純潔で醜悪な儀式」*1みたいな、本来名詞でしか使わない語を形容動詞化する事で異化する技法ってある程度は考えて使うべきなのかなあ、と思ったり思わなかったり。