おとボク』の原作の人が外して欲しがったひとりがたかはし智秋であってくれ、という祈りについて。
言い換えれば、アンチ折笠富美子思想を背景にでもしていないのならばあまりに愚にもつかない、ということでもあるが、声優についてしっかりした見識を持った人に多くいて欲しい、という夢。
二十代後半から三十代前半の、一定の地歩を築いていないMF声優にありがちな、地味な声質に任せたキャラの立たない無難な演技*1を嫌忌する立場は可能であるはずなのだ。
木川絵理子*2伊月ゆい*3永野愛*4桑谷夏子のある部分と併せてたかはし智秋*5を嫌う、そういう仮想的な立場の噴出、として読まれる可能性に、あの一件は決して閉ざされてはいないのだ。
いや、まあ、木村まどかだろうしただの多方向的な無見識だとは思うんだけど。

なので、アンチ折笠的立場を拡大嵩夜主義と称してみるのはどうだろう。
折笠富美子の評価を定位するための悪魔の代弁人ですが、まあ、要は。

*1:折笠富美子の日常芝居はその典型であり、この流派の代表とみなせる。彼女自身はいざという時の派手な表現で評価されている部分も大きいが。

*2:ごきょうや限定。

*3:水越萌

*4:こまち除く。

*5:あくまで当時の。件の『おとボク』でがっつり芝居でキャラ立てられることを証明したから。