メタ萌え作品、について。えーっと、女の子に「ここは現実じゃなくて、私たちは本当の人間じゃなくて、誰かの見ている夢の構成要素に過ぎないんじゃないかってそんな風に感じる事、ない?」とか言われるとおっきしちゃう、という事ではなく、軽佻浮薄な萌え系を揶揄した作品を俺は作っているぜ、という態度のアレな。
 ある部分において、萌えとはメタなものに対するベタな感受性であって、である以上世間の萌えムーブメントとやらに一発カウンターを打ってみました、という態度の作品は、世代が新しいだけのベタな萌え作品にならざるを得ない。
 いい悪いではなく、それはそういうものなんだけれど、何が言いたいのかと言うと『さよなら絶望先生』は素で女の子が可愛いって事と、『ぱにぽに』とか『苺ましまろ』の原作厨の萌えじゃないんだよ主張に違和感があるって事だったりします。

さよなら絶望先生 第一集

 久米田康治の最高傑作のような気がする。
 何分エロい。
http://www.tatsuru.com/diary/tomorrow/tm0202.htmlの2月13日とか。
 付言すれば、糸色望が美しい男である事と彼が本当か嘘かは良くわからない愛の告白めいた振る舞いをしばしば見せる事とによる風通しの悪さが、非常にいいアクセントになっていますね。言い換えると小森さん可愛い。
 しかしウチダ先生は本当に便利だな。これ『ネギま!』褒めるのにも多分使えるよね。
 
 装丁というか造本がちょっと凝っててそれも嬉しい。

 ところで女の子がマガジンの連載漫画の中で一番女の子が可愛く見えるのは、『ネギま!』の仕上げが週刊誌レベルの印刷では綺麗に出ていないからばかりでもないのではないか。
 コマぶち抜きの立ち絵のポーズが一々素晴らしく可愛い。
 女性のポーズは内向きに、という基本に忠実なだけなんだけど。