船戸明里『アンダー・ザ・ローズ 春の讃歌』3

 この素直なロレンスがどうしてあんな。
 ライナスはもう未来のライナスの片鱗が見えつつあり。
 んー、まあ、なんつーか。
 貴族の坊ったまがトラウマ喰らってオトナになるために使用人(♀)の命が一個ずつ、という。これぞまさに階級社会。
 ヴィクトリアンロマン、とかそう言うのでなく、論理的な世界を求めて19世紀に行き着いたような感じがします。人間は世界の端末なのね、どうにも。なんつーか、発想がSF作家。