クソコバサナ信者、クソナバ様フェチ、クソメグー好きでクリスマス会をしましたか?
 結論こと、声優アニメアワード的なあれが決まりました。

 驚くような抜擢感はないが、フレッシュな期待の若手声優を、ぎりぎりベタに堕し切る直前の、ここしかないタイミングでほぼ全てかき集め、そしてその配置も完璧にこなした。優等生的ではあるが、であればこそ稀有な声優アニメ。特に伊藤静を、ベタ化の徴候著しい『ゾイドジェネシス』放映開始直前クールのタイミングで主演に起用した勝負勘は瞠目に値する。

 6年連続6度目。
 結婚・妊娠・出産と矢継ぎ早にエロスイベントをこなし、異次元の存在感を見せ付けた。しかもそのタイミングで衛星アニメ劇場の顔出し仕事をこなしていた事は、まさに神業。エロスの神が彼女の後ろにはついている。この玉座は、もう暫く揺るぎそうにない。
 キャラクター的には『LOVELESS』の倭がもう、なんだ、ヤヴァい。

 『ぱにぽにだっしゅ!』のあの共演陣を全て空気にしてみせる、抜群の存在感、まさに今俺がパクっているオブザイヤーとの相乗効果で、片岡あづさ中世明日香とのデッドヒートを制したのではないでしょうか。

 消去法の部分もなくはないけれど、低美人度・ややフェロモンの声質で野暮ったい優等生キャラを立て切ったあたり、ややフェロモンでしか勝負を掛けていない『ゾイドG』『ToHeart2』を凌ぐ持ち味を出したとは言える。デカイ感のみ勝負の『SoltyRei』も面白い試みではあるが、ややフェロモンを使い損ねている分、やはり評価は低くなるしかない。

 双子をきっちり演じ分け、そのそれぞれでそれなり以上のエロスを提供した、『ぱにぽにだっしゅ!』エロス部門のMVP。一人二役オブザイヤーでもある。

 まあ、一番しゃぶり尽くしてるかなあ、と。

 ここのところ何故かエロ母・萌え母を一手に引き受け、『かみちゅ』あたりではMAKOすら食いかねない勢いを見せたが、どこにいたんだこんな声優、と日本中を震撼させた亜沙先輩に結局は落ち着きました。高美人度をベースに、愛らしくもいやらしくも振れる癖のない声質、無駄のない演技で確実に萌えツボを抉ってくる。恐るべき熟練の技。

 現在形の90年代に『忘却の旋律』でケリをつけた桑島の、90年代ノスタルジー路線一発目。00年代の地味声優としての可能性を見せた『ガンダムSEED DESTINY』も捨てがたいが、キャリアの上に築かれたもの、として。

 まさに天使の存在感の『IGPX』も捨てがたいが、新たな魅力、と言う事で都さん。

 元気な能登はよい能登だ。『苺ましまろ』はあれだけ川澄の陰に隠れてしまっては、やはりオブザイヤーとは言いにくい。元気でない能登部門では『スターシップ・オペレーターズ』。新井里美のサポートを存分に与えて、能登はこう使え、というお手本を示した。

 伝説の清純派の魅力を余すところなく発揮した、久々のハイパフォーマンス。誰もこれをまだできようとは思っていなかった。
 圧倒的な貫禄を見せつけ、能登千葉紗子も背景にしてみせたのは流石。

 豊口のためだけに作られたようなアニメで、豊口以外考えられない役を完璧にこなした。今最も完成度の高い20代OL声声優である事を印象付けた。

 オトコ大好き肉襦袢、という声質をきっちり使いきり、金はあるが気品はあんまり、なお嬢様を存分に表現してのけた。

 しゃぶり尽くし有理、ルールによる。
 美点も限界も全てさらけ出した体当たりの演技に。

 しゃぶり尽くしルール。
 思いのほか伸び悩んだ一年。『タクティカルロア』に期待。

 元気な名塚はよい名塚、とは断言しかねるが、意外性は買いたい。
 『CANVAS2』もよかっただけに、千葉紗子工藤晴香をきっちりつなぐ膠の役割を果たした点での僅差の勝利。そろそろこのガード不能の怪物の時代が来ます。
 だがベストプレーはぷらっちっくすまいる、としか言えてない『CANVAS2』OPのCM。

 工藤晴香-名塚佳織-千葉紗子、というユニットの妙に。
 今年は生来の圧倒的な説得力で強引に萌やしにくる感じでなく、周りを生かしてなんぼだったという傾向を鑑みて、その中で一番すごいのを。
 ピンでのパフォーマンスは『苺ましまろ』が上回るか。

 木暮ではなく、はりねずみ君に。
 可愛い。今後の方向性としては真紅の方なんだろうけれど。

 やっぱりまだ未来の大物、よねえ。
 いや、新井里美能登麻美子を足して二で割らなかった声優になるんじゃないか、という期待は分るんだけど。
 そんな彼女のまだまだ浮いてしまう存在感をキャラの個性にきっちり転化した起用の妙に。

 トルクフルな井上、は、ふわふわ...ロンド、な井上より今断然美味しい、というのは世間の常識ですが、その常識どおりの事をしっかりこなした事のエラさに。
 芝居そのものとしては感心しかねるけれど、井上喜久子、それもふわふわ...ロンドな方でなければならなかった、そうである事が作品のリアリティの最も太い柱だった『奥さまは魔法少女』も捨てがたいけれど。

 平均点ばかりなので、毛色が違うこれを。
 『ガン×ソード』は桑島、井上、雪野の三冠。
 ベタ感やや薄く、いつものみんなのちょっと違うとこ、を引き出した。

 いやらしかった。
 『ネギま!』がオブザイヤーな声優は彼女くらいかしらね。嘘関西弁は大変興奮します。

 久々に、無理して太くしなかったのは○。彼女が本来ポスト高橋美紀の重要な候補だった事を思い出させた。
 ただ、ポスト高橋美紀へ行くにしてもポスト井上喜久子に行くにしてもポスト天野由梨に行くにしても、平野綾大沢千秋沢城みゆき田中理恵黒河奈美と強力な後続がごろごろしている。
 齢三十にして一派を立てた、という存在感がないのは不安。
 
 確か決めたのはこんだけ。
 釘宮オブザイヤーとかますみんオブザイヤーとか佳奈ちゃんオブザイヤーとかはなんか忘れてた。
 
(追記)
 元ネタ集。
http://miruna.jugem.jp/?eid=898
 何も付け加えるべき事がない、というか。
http://d.hatena.ne.jp/valecook/20051006
 実は放映開始当初は『SoltyRei』のキャスティングをそんなにすごいと思っていなかった俺の不明を恥じ、やまうちさんの聡明なるを讃えるの巻。