Fate/stay night

 俺が魔力補給エッチがとても好きだという件について。
 恋愛ゲームにおいて、恋愛とは獲得されるべき目標であって、状態の謂いではない。
 ギャルゲー*1ならばこの定義でなんの問題もない。
 恋愛は獲得されるべき目標。プレイヤ/プレイヤキャラはそこへ向かって或いはフラグを立て或いはパラメータを上げる。ただそれだけの話だ。
 しかし、エロゲーでは。
 仮に恋愛、として前提されるものがエロゲとギャルゲで同じものを指しているとして(無論この二者の混同が激しいという事実がそれがそうであるという何よりの状況証拠であるのだが)、ギャルゲの到達点である恋愛の完全な獲得のその向こうに、恋人同士のセックスはあると考えられてよいだろう。
 これは大変に困った事態である。ギャルゲを一本丸々こなさないと、エロが始まってくれない、というのだから。オカズとして、あまりに手軽さに欠ける。
 だから、この面倒くささを回避するためには、恋愛とセックスを切り離し、恋愛が完全に獲得されるよりも先にセックスをしてしまえるような仕掛けが必要となる。
 それを無骨に豪快に、ぎこちなさ重視で表現すれば魔力補給エッチになり、そしてエレガントに気恥ずかしさ優先で処理すればキスの後置になる。
 ところで、このようにセックスに先回りされる事で、エロゲの恋愛はギャルゲの恋愛からはどこかずれたものとならざるを得なくなる。
 このずれをいかにヴィヴィッドに描き出せるか、がエロゲ屋の腕の見せ所であり、だから俺はピロートークCGが大好きである。『YU-NO』とかもうたまらん。
 
 いや、なんかこう、お互いを意識しまくってるのにどうもこう、ぎこちない士郎とセイバーがなんかこう、たまらなかったので。だってイリヤとはベタベタできるのにセイバーとは一挙手一投足の間合いを崩さないんだぜ? もう、何さ!
 士郎はセイバーにときめくのに忙しくて凛と桜の下心に全然気付いてなくて、もう、なんだ、萌え死ぬわ。なんというか、ただの萌えアニメで、落ち着いてときめけます。山口祐司のむずむず感と佐藤卓哉ののっぴきならない感が悪魔合体してしまった夢の萌えアニメ
http://d.hatena.ne.jp/imaki/20060224#p1

中学生ぐらいの子には普通にかっこいい世界、じゃないかと思います。紅世とか存在の力とか自分はもう死んでるとかそのへん。カリもふ如きに目を眩まされシャナに萌え萌え言っている年寄りどもは何もわかってない。

そんなわけで、普通にかっこいいアニメになっているのを中学生の俺が喜んでいると思いねえ。

 とはいえ中学生は普通にかっこいいアニメに出てくるお嬢さんに胸の高鳴りを覚えるルールなわけでして。リリーナさまとかリリーナさまとかリリーナさまとか。あとキャスリン。あとノインさん。それからドロシー。レディ・アンも。サリィも。え、何、ヒルデ以外て事?
 そう言う意味でシャナたんは正しく男子中学生のヒロインしていて好ましくカリカリモフモフでちっちゃくてもうなんだ、可愛いのですが、『Fate』のお嬢さん方は心の汚い大人のヒロインしてくれていて、これはこれで、と思います。
 『ガンダムW』ヒロインズを連呼したかっただけか。
 

*1:俺がギャルゲと言ったらコンシューマ全年齢の事だってのは常識だよね?