『伝奇城』荒山徹のところだけ。
 荒山世界は、実は一つではない。
 『高麗秘帖』『魔風海峡』では沙也可の正体は阿蘇宮越後守冴香だが、『十兵衛両断』では雑賀孫二郎忠善である。
 なので、『十兵衛両断』でそんな話してなかったじゃん柳但州、とか言ってはいけない
 えー。感想。誰が上手い事を言えと。
 いや、趣味の貞婦陵辱に走った一本目以外、至極普通の、よく出来たウィットに富んだアイデアストーリーではあるんだけれど、それがどうしてこうもキナ臭いのか。
 すごいや。
(ついき)
http://d.hatena.ne.jp/imaki/20060525#p1
 今木さんから補足が。
 こうして見ると、荒山先生には確固たる歴史設定とかあんまなくて、面白かろう方向面白かろう方向に話を捻じ曲げて行っているだけなのがわかります。
 インアザワーズその場しのぎの嘘にノー躊躇。うーむ、デンジャラス。柳生モノは初期三部作であれほど拘ったEもどうでもよくなっちゃってる感がありまして、そうなるとどんどこ(褒め言葉)をつけている場合ではなくなってしまいます。