なんか久しぶりに『シムーン』話。
 フロエって泣かない子なんですが、そのフロエがただ一度だけ涙にくれる場面があって、それはアーエルと永遠の別れを済ませた、つまり、男を選んでフローフになったあと、なんですね。
 あと、ヴューラが直前にお母さんみたい、と言われてから男を選ぶ、とか、フロヴュの二人だけが結局シムーン・シヴュラだった過去から逃げ切れない、とか、男の女々しさ優しさをよく描いていたように思う。エリフが涙にくれるのも男になってから、ですね。ポリティカルにコレクトでない物言いをすれば、センチメント、というような感情*1はどうにもオトコノコだけの持ち物であるらしい。
http://imaki.hp.infoseek.co.jp/200404.html#28aから
http://shomon.net/ryumei/yo4.htm

「太宰さんにも重かった時期がありましたか? どうすれば軽くなれますか?」
「いまでも重いよ。きみ、男性の本質は何だかわかるかね。」
「わかりません」
「マザーシップだよ。優しさだよ。きみ、その無精ヒゲを剃れよ。」

 『シムーン』作中の異様に薄い母の影とかね、あわせて考えたい。やっぱり性別化される前の連中を少女と呼ぶ必然性はないんじゃねえかと思うんだ。
 なにかっつうと「蔵出シムーン」の辻谷音響監督最終回です。
http://simoun.tv/special/kuradashi04.html
 最大のビックリは

まだ16歳で養成所に通い始めたばっかりの相澤さん

 16歳!?
 6月生まれって事は1989年生まれですよダンナ!
 そろそろ90年代生まれ声優が出て来かねんのだねえ、ホントに。
 『砂沙美』組はみんなそうなんだけど。てか、そうかフロエの外の人は昭和を着床してからの5カ月分しかしらんのか……。人間型にはもうなってるから丁度氷河期にマンモス狩ってる夢見てるくらい? 『ドグラ・マグラ』かよ!

*1:http://kaoriha.org/nikki/archives/000296.html「ほとんどの男性にとって、これからあるかもしれない、(まだ出会っていない)他の女性たちとの可能性をあきらめることは、今現在他の女性たちをあきらめることと同じくらいに、つらいことなのだ。」