で。
 小説家からエロゲシナリオライターに転向した事例は、いくつか見受けられます。北原童夢や綺羅光のような官能小説家出身者、一般文芸から転進した涼元悠一、なんだかマルチに活動している金月龍之介などなど。
 しかし、プロパーなライトノベル新人賞を受賞して、その後エロゲシナリオライターに転向した、という事例は寡聞にして知らないところであります。小説家が苦界に身を沈めるのを良しとしないのかエロゲ屋がラノベ作家は通用しないと思っているのかそういう人はいるのだけれど身分を隠しているのかは知らないけれど、子供向けのヤングアダルト文庫と大人向けのアダルトゲームの間の壁は、低くなりつつ派あるものの、まだまだ結構高いんじゃないでしょうか、とか。