オープン戦も終わったことだし改めて*1パリーグ展望を。
 順位予想。
1、L
2、H
3、M
4、F
5、Bs
6、E
 えーと、オープン戦ぶっちぎりのご褒美*2に、ライオンズを信じていると明言する事にしました。
 なお、弱いチーム*3のファンが使う信じるという言葉と常勝ライオンズのファンがチームを信じているという事実では、重みが全く違います。
 松坂の穴は大きい。大きいが、それですぐBクラスに落ちるほどには大きくない。
 底力とかなんとかそういう正体不明の何かではなく、単純な蓋然性の問題。ローテーション投手、それも一年こっきりでいいぽっと出が今年のライオンズに限り現われないという蓋然性は低い、というだけ。
 ライオンズは、去年あとひとつ勝ってれば優勝だったチームです。そこからローテーション投手が一人抜けた。なら、ローテーション投手が一人出てくれば穴は埋まり、去年と同じ優勝に近い成績が収められる計算になります。
 松坂は日本球界最高の投手なので、そう簡単には行かない。然り。まあ、松坂ととりあえずのローテ投手の力の違いがほぼ優勝とギリギリAクラスくらいかな、と。去年のロッテと西武が10.5ゲーム差。勝ち越しがもう20減っていたとしてもAクラスに留まっていた計算です。
 そこから上積みがどれだけあるか。オープン戦を見る限り、かなりありそう。岸が新人王でJJが15勝すれば、ぶっちぎりの優勝もありうる。
 あとはそうね。スキャンダルの出たチームは強い、という、競技を選ばぬ世界的な傾向。
 Hはまあ、強いでしょ。ズレータ+寺原+吉武の穴は、小久保+多村+ガトームソンなら埋めてちょいあまるくらい。ちょいってのがゲーム差1.5から3とすれば、優勝ラインは十分狙える。DH・右翼・捕手・二塁、六から九番の打力はスカ。田上が正捕手なら多少はマシになるが、その場合リードと肩とキャッチングはどうなるか。本多は本物か。柴原の復調は? 両外人はどれだけやれるか。その辺次第では、上位打線の名前の割に点の取れないチームにもなりかねない。リリーフは一枚足りない。計算されている柳瀬は本物か。ニコースキーは使えるか。実は投打に細かく穴のあるチーム。Bクラスはないだろうが、ぶっちぎるには新外国人・新人の力が不可欠。
 MはFが強かった次の年は強い。ズレータは加入したが、ポジションに融通の利くフランコをクビにしている。言われたところを守れる2割7分の打者がたくさんいること、がベースになるバレンタイン野球にとって、最も大切なプレイヤーではなかったか。まあ、3割30本100打点が読めるズレータは巨大な戦力だが。一三四五七番、遊撃一塁DH左翼捕手に不安はない。中堅のサブロー・大塚の打力、右翼のワトソン・大松の守備力、二塁と三塁、堀・根元・今江・青野の打力。まあ、この辺は形がないのが形だが、二番で堅実な仕事が出来そうなのが大ベテランの堀一人、というのは不安。投手の頭数は恐らくリーグ1。
 Fは金子洋で新庄の打の穴は埋まったと言えそう。グリーンはマシーアスの穴埋め。小笠原の穴はケアできているように見えない。岡島+トーマス+リー+ディアスの穴は計200イニング。グリン+スゥイーニー+金沢で埋まるかどうか。新庄の守備力+小笠原+いい中継ぎの20イニング分くらいの穴は開きっぱなし。Aクラス落ちには十分。ぽっと出の左腕と抑えの切り札が長持ちしない球団文化も、その力で優勝しただけに、不安材料。
 Bsは谷+中村⇔ローズ+ラロッカが行って来いで大して戦力が上がっているようには見えない。セラフィニが復活すれば大きいか。大引はかなり良さそう。ただ、打線は迫力を欠く、割に足の使えない選手が多い。浮上は難しいか。
 Eは得失点差を見る限り、去年あんなにBsに肉薄した方がおかしい。Bsの監督さえまともなら、今年も定位置。

*1:シリーズ最中のはhttp://d.hatena.ne.jp/K_NATSUBA/20061025#1161802839

*2:無論、俺への。

*3:この25年の間に、Bクラスに落ちた実績があるチーム。