金子隆一編『最新恐竜事典』
- 作者: 金子隆一
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 1996/05
- メディア: 単行本
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プロトアヴィス、BCF理論、K-T境界プルーム爆発説、恐竜温血説、と当時的な水準で見て怪しい説のオンパレード。
取り分けひどいのは編者の金子隆一。論の張り方が完全にトンデモ。「いずれ、後期三畳紀からジュラ紀末にいたるまでのどこかで、プロトアヴィスの子孫であり、始祖鳥よりもずっと洗練された鳥の化石が発見されるのは確実である。」ておのれはあすかあきおか!
そんな金子先生ですが、2ちゃんねる地球科学板恐竜スレでは一番信頼されている書き手だったりします。えー。2ちゃんの評判は最悪の平山廉の方が俄然誠実な書き手であるように思えました。まああすかあきおスタイルはある種の若者がコロリといかれてしまうアレではあるからなあ。自戒を込めて。
ネット上で読める金子説批判は北村雄一のウェブサイトhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili/でも漁ると良い*1かと思いますが、しかしこの北村氏、この本にプロトアヴィスのイラスト寄せてんだよね……。いいのか、学問じゃないから。
*1:まあ、実名はあんま挙げてないけど。プロトアヴィス否定はhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili/keitou/qa/protoavis.html、BCF理論否定はhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili/keitou/qa/kasetu03.html