天元突破グレンラガン

 えーと、これで泣けと。
 えー?
 こういうのいきなり全然絵柄の違う作画監督連れてくるよりずっと不実だと思うンすけど。マミーナの散り際を知ってしまった我々にはどうにもこう、邪悪に見える。
 ところでお姫様萌えとは、ために死ねる相手萌え、であるわけだが、ために死ねる相手、とは、一命を賭されることを至極当然なものとして受け止めてくれる相手*1、に他ならず、お姫様には酷薄さ、あるいは優雅なる冷酷が必要不可欠であるわけです。なんかこう、ヨーコはいい奴だが、所詮はいい奴で、そういうひどさを欠いているように思われる。矢島晶子が今でもナンバーワンお姫様声優であるのはそういう不人情の印象が声について回るから、ですね。そのへん福井由佳梨ってやっぱいいなあ、と思ったのだけれど、なんかこう、うーん、福井由佳梨のポテンシャルをここんとこ生かせてねえ気がするぜ。
 ところでロボが単なる人間関係拡大表示用舞台装置でしかない、という部分で『アクエリオン』『ゴーダンナー!!』『グレンラガン』は同じラインで足踏みしているように思うです。
 操縦技術が問題化されるロボとされないロボにはかなり大きな違いがあるという話もしなきゃいかんのだが後回す。
 なんかママ的存在で下手打つと世界終わらせちゃってしかも「シンジに負けた」と言える操縦対象であったりするエヴァンゲリオンの多義性はすごいなあ。

*1:てのは、実はわがままを許してくれる分ってくれる相手、でもある。