山陽方面*1への私信+α。
 どもです。
 『連射王』は最初「見よ、多摩シューターの心意気」ってキャッチにしたら「シューター」という言葉がわかりにくい、と修整喰らいました。
 ところでゲーマー小説といえば川上先生の心のアニキ古橋先生の『ソリッドファイター』ですが、『エアリアルシティ』*2と『ブラックロッド』、『電詞都市DT』と『ブライトライツ・ホーリーランド』、『連射王』と『ソリッドファイター』と川上稔はどうしてこんなに古橋秀之とパラレルな想像力を思い出したように働かせるのだろう、と思います。『DT』は『BH』への返歌なんじゃないか、と密かに疑っているのですが、『AC』と『BD』、『連射王』と『SF』は恐らく共時的に思いつかれているはず。
 でもって、その同じようなアイデアから仕上がってくる作品のテイストの違いも興味深く。
 大雑把には、川上主人公はヒーローで古橋主人公はトリックスター、ということになるかと思うです。細かく色々見てくと多分面白い。誰かまとめて。悪役を任ずるトリックスターのはずの佐山がどんどんヒーローになっていく『終わクロ』ってそーいう意味でも兆候的だよなあ。非人称的なシステムが強勁な意志の介在により紊乱され、その中からとんでもないものが立ち上がる、という話形に多分興味がないんだろうなあ。つまるところ不気味さの排斥された作品世界。と言葉を重ねていくとなんか『ガーゴイル』みたいだなあ。結局俺は川上稔をジャンルフィクション的な快、で読んでいるということか。
 あと『時載りリンネ』の「『友井町バスターズ』ミーツ『赤毛のアン』」はわかりにくいのでボツになりました。過不足ないのに。水無月先生のバカヤロウ新作はいつだ。

*1:http://d.hatena.ne.jp/hanhans/20071124/p1

*2:むしろ第二回電撃ゲーム小説大賞応募作『架空都市倫敦』。