CLANNAD

 急に22分経ったので(Q22T)、という新語を考えた。
 連続したストーリーのあるアニメで、引きをちゃんと作らないでブツッとその話数を終わらせたり、引きだけでなく、ペース配分がおかしいとか、その話数の主題が不明瞭だとか、とにかくシリーズ構成上の意味がその話数のストーリーに有機的に組み込まれていない脚本を言う用語です。
 ええ、ヒドかった。
 引きそのものはありえなくはないとしても、例えば、CMまたぎ。
 椋が事故に遭ったかもでCMに入り、CM明け、椋はひょっこり出てきて大丈夫だった、と思ったらことみがPTSD発症、という流れなわけだけれど、シリーズ構成上このエピソードで見せておきたいのは、ことみに何かトラウマがある、という部分のはずで。
 で、ことみのトラウマ、が見せたいなら、そのエピソードの中で用いられるショック演出もそれに関したものであるほうが望ましい。つまりそれが視聴者を誘導するって事ですから。
 ということは、常識的には椋ひょっこり登場、みんな安心しかけた、ところでことみが叫ぶショック演出、CM、になるべきで。
 というか、話らしい話としてはたまたまバス事故を目撃したことみ、PTSDっぽく絶叫、そのままひきこもり、みんな、それを心配するが、そんな中朋也は見舞いにいった市ノ瀬家に見覚えあると思って一人引き返し、ことみと昔会っていた事を確認する、というもので、これが全部Bパートに詰まっている、というのはどういう料簡なのか。
 単にCM入りの位置を変えるだけでいいのにね。
 こういう風にCMに入る意図としては、ことみのPTSDをあまり重く扱いたくない、というケースが考えられるけど、それではこの話がある意味はなんなのって事になる。
 ヤバイ。『CLANNAD』ヤバイ。