初心者のための公野櫻子入門。
 べびプリの日記で公野櫻子のテキストに始めて触れたのだけれど、これはマジで素晴らしい。この人の書いたものを読んでみたい、が、何から読んでいいのかわからない。
 そんなゴッド初心者な人々が、世には多かろうと思います。
 そこで、まあ一応ゴッドテキストには大体目を通している俺様が、十二冊セレクトしてオススメしたりしてみようかと。

  • ド入門編

 十二ヶ月連続刊行された、各妹一人ずつをフィーチャーしたシリーズ・キャラクターコレクションの総集編。12妹をつまみ食いし、ゴッドのいろんな側面を概括するにはまあ好適な一冊。
 微妙にラス前感情の谷話が多くて、そこだけがキャラコレのよさじゃないのに、という不満は残るけど。 公野ゴッドがゲーム版のエピソードを妹視点から綴った、ゲームストーリーズの1と2。
 12妹つまみ食い、という点ではよくまとまったシリーズ。
 ゲームのかなりクライマックスなエピソードが多いので、丁寧&ファンシーが過ぎて何がなんだか、なポケスト1・4とかSincerely Yoursとかよりも感情の波が高くて入りやすい。 現在唯一の公野櫻子の長編作品。
 長編らしいふり幅の大きな感情はこの作品以外では微妙に味わいがたい。なんだかセレブっぽいものに詳しい感じも一番満喫できる。

  • 初級者編

 キャラコレの鞠絵鈴凛四葉亞里亞
 小説としてよくできている前三者、なんだか極まったファンシー時空が恐ろしい亞里亞
 不人気妹のほうがキャラコレの出来はいい不思議。
 咲耶と千影はキャラ優先過ぎるのでお兄様や兄くん以外にはオススメしにくい。
 小説としての出来、プロットや語りの精妙さは
鞠絵鈴凛四葉亞里亞=白雪=衛>可憐=花穂=雛子>春歌>咲耶>千影
 だと思う。咲耶や千影のも悪いってんではないっつうかお兄様や兄くんならば絶対楽しめるのは前に言ったとおり。
 ところでキャラコレは1兄1妹で書かれており、この時期までの各妹の兄は結構個性があります。
 なんだかんだでつれないお兄様とか妹をガチで恋人扱いする兄上様とか。 シスプリG`s連載イラストストーリー第二期にあたる、ポケットストーリーの2と3。ここから1兄12妹制。
 ポケスト2はありちか派に、ポケスト3はよつりん派に。
 女の子がなんか仲良くしてる話、が好きな人ならポケストは全部読んでいい。四葉がやたら泣かされるのが兄チャマ的にはちとつらいけど。
 まもかほ派には1、まりかれ派には4、あと。
 第一期連載のオリジナルストーリー、第三期連載のSincerely Yoursあたりはレベルも価格も高いので後回しでいいかと思います。