声優アワード
 まあ、また、各所によくわからん気を使って誰も納得いかない授賞になりましたね、としか。
 これが合成の誤謬ですかいえ違います。
 結局あれって声優の殿堂を作りたい、現役世代はそのためのダシって言うのが実行委員会の本音なんだろうと邪推しとるわけですが、そうしてみると、生前の広川太一郎に授賞し損ねたってのはかなり痛恨の出来事なんじゃないかなと思うと泣けてくる。二重三重に。
 なんともこう、上手くはいかないものねえ、色々。

 ところでヘップバーンとMMとBBとクラーク・ケントという第一回の功労賞のメンツとシナジー賞が二年連続ファミリー向けなのを見ると、声優アワード脱オタク・脱アニメマニア的な志向をしているのだろう、一般向け、外へ外へと開かれる方向性を目指しているのだろう、とは思えるのだけれど、そこで外画がエラい声優業界内部の価値観が滲んじゃってる感じはなんだか和む。アニメ・特撮=ジャリ番は結局売れてるのがすべてだしな。