野村美月『"文学少女"と神に臨む作家(下)』

 引っ掛けのためだけのじょじゅちゅとりっくまがいの引っ掛け、一部の隙もなくフェイクな呼び出し(しかも連発)、参照された作品の側に丸投げにされた動機、ミニマル過ぎる人間関係、理不尽の説明原理としてご都合に持ち出される狂気。
 これだけの悪手を積み重ねられて、どうして俺の心は震えるのか。
 大野村美月の豪腕、あまりに理不尽。
 最終的に、これも何故だかひどく納得のいってしまった完結編でした。
 おつかれさまです。