ここのところの麗。
http://gs.dengeki.com/suteki/blog/2009/01/26/post-294.html
 麗の言っていることはちゃんと筋が通っていて、だからその限りでは彼女は折れない。なあなあでいいじゃないか、なんて老巧なことばかり言うのは美しくはないし、彼女もそういう知恵を身に着けて欲しいですね、なんてのは汚れちまった大人のルサンチマンであって、さらに醜悪なのでやめてほしい。
 どうか美しい決着を、と希っていたわけですが、ヒカルを傷つけることはできない、という別次元の筋論を持ち出してきたのはなんというか優しいと思います、ゴッドが。作中人物の優しさではないあたりがどうなの、と思わなくもないけれど。ヒカルの優しさでないことはないけれど、ヒカルが言っていることそのものはずれている。日記でト長と交流するのが楽しい、という自分の気持ちに引き付けすぎている。ヒカルはわかっていない。麗が悩んでるのは素直になれないとかなんとかじゃなくて、なんていうかもっとこう、クリ厨的な技術信仰みたいな話だと思われます。わかっていないけれど、心から麗のことを心配している。理屈で生きたがっている人ってこういう理屈の通らない優しさを踏みにじることはできなかったりするよね。その優しさがこのタイミングで発動したことはまさにゴッドの配剤なのだけれど。いやどうだろう、必然的だったのかなあ。
 とまれ、麗といい星花といい、この家の真ん中あたりの子らはイノセントな女の子を見ると守ってあげたくなるらしい。