ローゼンメイデン・トロイメント

 そんなわけで昨日から続くのです。
 花田十輝の悪さが第一期に続けて出てしまったな、という印象。丁寧すぎて却って安く、嘘っぽく。
 前作では銀ちゃん、今作では薔薇スイーが色々引っかぶらされて負け死なされる。ボス戦こなしてオチ、という、まあきっちりした構成。ボスにはボスでやむをえざる事情があって。ちょっと悲しい余韻が残ったりしなくもなくて。巧みげではあるが、まあ、なんだ、その、安い。原作のテーマ表現とずれる。
 ちゃんとオリジナル展開でオチつけたい、オレはようやく登りはじめたばかりだからなこのはてしなく遠いアリス坂をよ、で終わらせたくない、というのはなんだろう、まともっちゃまともな考え方なんだが、原作のテーマ的なよい部分を殺しがちな態度であるように思います。
 『DearS』のアニメがね、レンは俺の奴隷だ、まででおしまいだったでしょう。あれはあれで上手い事再構成したなあと思ったんだけど、無論原作の読みどころはその先の展開なわけで。まあでもこれははてしなきギフト坂をよ、と読み替えられない事はない。
 銀ちゃんを殺したトラウマが、とか、銀ちゃんはおなかがなかったのでより一層強くお父様を求めていたのでした、とか、そんなんなんかもう、原作の無闇に誇り高い人形達の造形をわやにする事夥しいではないですか。
 薔薇スィーの設定もねえ。
 うーん。
 
 なんかなるほどと思った感想にリンクしておくです。
http://d.hatena.ne.jp/hagane-o/20060128

真面目な話、アニメ版はアニメ版ならではの美点が間違いなくあるのだけど、微妙にズレていて勿体無いところもまた多い。

 ああ、うん、そう言う感じです。