平野綾が上手い、というのがよくわかんなくてさ。
 平野綾って古典的な意味で上手い=記号的に感情のエッジを立てる事に秀でている声優じゃないでしょ?
 一生懸命エッジを立てようとしてるのはわかるんだけど、それなのにあのどんな感情なのかわからないへにゅっとした声になっちゃうのが平野綾じゃん。それがたまらなくエロカワイイ。たまらなく、ああそう言う子なんだ、と納得させられる。そのレベルでは確かに上手いし、そう言う上手さを言葉にしていきたいというのが俺がこのサイトでやってる事ではあるんだけど。
 この水準の話をする時、茅原実里は単純に下手とは言えなくなる。平野綾が『CANVAS2』基準で茅原実里が『天上天下』基準てのはアンフェアくない? というのは置いておくとしても、明るくしか振舞えない女の子、の内面の重みの驚くほど感じられない雰囲気を出させれば、正直茅原実里の説得力は大したものだと思うのさ。信じられないなら『サムライガン』見れ。『天上天下』も世に言うほど悪いとは思わなかったけどなあ。いやまあ、感情が昂ぶってるとこは流石に普通に聞けなかったけど。デビュー作ならあんなもんだろうに。