http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/kmiura/20061121%23p1
 アニメ研に宮崎駿好きが来ちゃった時の気まずさ、てわかりますでしょうか。
 ええとねえ、『空飛ぶゆうれい船』の戦車の破片は云々かんぬん、と来られればまだしも対処のしようはあるんだけど、つまりこっちもちゃんと見てるまたはアニメ史的な知識として知っているからというだけではなく(まあ、そういうマニア的なやからは少数派です、どうしたって)、そんな奴は言いたいことがわんさとあるに決まってるから一人で壊れたレコードみたいにくっちゃべってるだろうし最近のアニメーターにも目が届いていようから先輩そんなのも知らないんすかみたいな態度は鼻につこうとも会話自体はなんとか成立しそうなんだけど、『となりのトトロ』が好きですほかのアニメは『ハウルの動く城』もみました、みたいな人はどうすればいいのかわかんないわけですよ。まあ、宮崎駿好きでも、「僕は自分の右手にサツキ、左手にメイと名付けているんですよ!」なんていうタイプの変態だったらね、「じゃあキミは左利きってこと?」「なに言ってんすかそれじゃ変態じゃないっすか。メイはまだ子供だからぎこちないんす」というようなお約束会話でわははと笑いあえます。でも、大抵の宮崎駿好きってのは「『トトロ』のさ、ネコバスの中の柔毛ってさ、淫猥だよね」とか言ってもきょとんとしかしません。
 「千尋タソのワガママプリケツハアハア」とか言ってるのは、基本的に少数派であって、そしてそういう少数派こそが非モテ論壇系の人が元記事からその問題点を見出したがっているようなオタクアニメを支えている。
 実際オタクアニメが恋愛中を描かないかどうかはさておいて、そのような傾向がオタクアニメと宮崎アニメで共有されているのだとすれば、それは別個の原因を持っている、と考えるのが妥当だ。
 ところで。
 実写ドラマなら恋愛中の描写がわんさとあるようなのってジャパンにもいくらもあるでよ。連続テレビ小説って基本的にみんなそうだよね。