ヒロイック・エイジ

 しかし、感情を昂ぶらせたときの太さはどうしたってごまかせないものであり活発なロリは出来なくなった――嗚呼、可愛いアーニャ、君の外の人が務まったただ一人の声優はもう失われたのだ――としても、ほんわかさせる分には作った細さも強ち維持不能ではない――セシルやブリギッタならば、務まらないこともない、何故『グラヴィオン』かはさておいて。
 それにしても、田村ゆかりのわざとらしさと位相の揃う釘宮理恵、をあの日僕らは夢見ただろうか。いや、決して夢見はしなかったのだ。
 はたしてメインヒロインとしての釘宮理恵、を讃える人々は、どれほどもういなくなってしまった僕らの可愛い妹のことを悼んでいるだろうか。
 いいだろう、存分にツンデレされたまえ。或いは裏返して百合百合してもらったっていい。ただ、時々は、彼女の事を思い出してあげてください。

 非声優系聖少女の系譜、は考えてみたくなくもない。『ラーゼフォン』とか。『アンジェリーク』とか。

 新井里美清水香里ってだけで喜ぶよね、そりゃ、俺は。