『シムーン作画監督ローテーション考察。

話数 作画監督 登板間隔 登板回数
西岡忍
中山岳洋
波風立流
南伸一郎
志賀道憲/浜津武広 初/初 1/1
山田勝
津熊健徳
中山 中5週
西岡 中8週
10 波風 中6週
11 中6週
12 森本浩文/波風 初/中1週 1/3
13 津熊 中5週
14 中山 中5週
15 中3週
16 西岡 中6週
17 野口和夫
18 森本/えびす陽樹 中5週/初 2/1
19 南/菊地洋子 中3週/初 4/1
20 中山 中5週
21 中1週
22 西岡 中5週
23 野口 中5週
24 森本/えびす 中5週/中5週 3/2
25 菊地/龍青三 中5週/初 2/1
26 西岡/中山/南/西田亜沙子 中3週/中4週/中6週/初 5/5/6/1

 シリーズ通してのレギュラーと言えるのは最終回に勢揃いした西岡・中山・南の三人。
 最多登板は6回の南伸一郎。中1週中3週とかなりの強行軍をこなしている。
 ほぼ中5週の間隔を守った中山岳洋は、『闘神都市?』のOVAを一人で作画・演出したことで知られるマルチな能力を持つアニメーター。作監回以外での原画、さらに第8話の絵コンテと『シムーン』でも色々とこなしている。
 西岡忍はやや緩いペースで決めの回を担当しており、『シムーン』のエース作監と呼ぶに相応しい活躍。
 作品の顔と言うべき第一話、アルクスプリーマ編の〆である第九話、メッシス編最終話にしてクライマックスたる第十六話、最後の戦いの第二十二話、そして最終話。決めどころの静止画さえ綺麗なら作画の印象はそんなには悪くはならない、という、まさにスタジオディーンの哲学を体現した起用だった。
 作画監督の総人数は13人。複数作画監督回は7回。のべ人数35人。一回こっきりの作監は5人。多い。
 レギュラー三人以外では序盤のローテの波風立流、終盤ローテに入った森本浩文が三回ずつ。波風の抜けたところに森本が入ってローテーションが回ったと言える。いずれもディーンでの仕事の多い作画監督。森本はゲームの作監も務めた。
 二回はえびす陽樹・津熊健徳・菊地洋子・野口和夫。
 津熊健徳と菊地洋子はほぼ入れ替わり。津熊+菊地、波風+森本を一人と考えると
西岡・中山・波森・南・志浜・山田
津菊・中山・西岡・波森・南・波森
津菊・中山・南・西岡・野口・波森
津菊・中山・南・西岡・野口・波森
津菊西中南西
 というローテーションになり、十二話以降は安定してローテーションが回っていると言えなくはない。
 津熊は『カウボーイビバップ』などにも参加している90年代サンライズ作品でちょこちょこ見かけた作画監督サンライズ以外にも様々なスタジオの作品に00年代になってから参加しているので、フリーなのではないかと推測される。
 菊地洋子は言わずと知れたビィートレインの金看板。何故この大物が、しかも複数作監回に入っているのかは謎。十八話では中1週で二十話を控えた南伸一郎、二十四話では『パワーストーン』に参加している龍青三と組んでいる。龍青三は『パワーストーン』と『シムーン』の作画監督しかひっかからないあたり、どうにも誰かの変名くさい。菊地洋子が南・龍のヘルプに入ったのか、菊地洋子の手が回らず二十一話を抱えていた南や演出家なりどっかから拘束料もらってる大物なりの変名だったりしちゃう龍がやむをえずヘルプに入ったのか。二十五話は結構菊地洋子の絵のような気がする。綺麗汚いで言えば綺麗だけど、総作監入ってるから、と言うには睫毛が控えめ。てか、『エル・カザド』とおんなじ絵のような気がするんだな。十九話はなんか南伸一郎の絵でも菊地洋子の絵でも西田亜沙子の絵でもない絵が無修正で放置されているなあ。十九話はかなり色々間に合ってないっぽい。恐らく菊地洋子も南伸一郎もどっちも急場でなんとかしたような感じなのかも。が、あんまりダメな作画でもないなあ。最後のマミーナは総作監ぽい。
 えびす陽樹(胡陽樹)は恐らくこの作品が初作監のディーンの若手の模様。森本浩文とのコンビで終盤のローテーションを守った。
 野口和夫は『ウルトラマニアック』などに参加している作画監督。ディーン所属ってわけではなさそう。
 志賀道憲・浜津武広・山田勝・龍青三・西田亜沙子が一回ずつ。
 西田亜沙子は言うまでもなくボクらのヒーローアズラッタ様。
 総作画監督キャラクターデザイナー・世界最強のシムーンファンサイト管理人として八面六臂の大活躍。
 志賀道憲はディーン作品にしばしば参加している作監。浜津武広はあちこちに参加している恐らくフリーの作監。山田勝もそんな感じ。龍青三は先述の通り。
 いずれもスポット参戦。多いな。
 
 スケジュール的にはやっぱキツキツだったんだろうなあと思わせるなあ。