『アイドルマスター XENOGLOSSIA』の感想を回ってきたが、賛否両論だなあ。一部、インベルに春香が恋をするのが何故かわからない、みたいな物言いが見受けられて。
 どうしてあれだけ丁寧に春香とインベルの交流を描いてきたのにそういう言葉が出てくるんだろう。「メカにキャラクターとしての人権はない」と言う言葉を連想せずにはいられないぜ。
 しかして夢見がち思春期女子にロボを与えると恋着を起す、というのは常識ではなかったか。『機動警察パトレイバー』しかり、『ジンキ』しかり。『美女と野獣』話形だよね、要は。
 いや、ロボットに対するフェティッシュがないのかしらってことよ、そう、そもそも。
 えーと、TVKが土曜放映だったから、日曜朝の『グレンラガン』の感想も合わせて読まされたんだけど、結構褒められていて、なんか凹んだ。
 人々はもう、巨大ロボットなんて必要としていないのかもしれない。

 『グレンラガン』はある種の繊細さを自覚的に欠いていて、それは気になる人には絶対に気になる。自覚的に、というあたりの小賢しさがますます。
 で、その種の繊細さは『アイドルマスター XENOGLOSSIA』あたりには普通にあるんだけど、だからといって『グレンラガン』貶して『アイマス』褒める、みたいなアティチュードを結構見かけてしまうとてへり、な気分にはなるよね。いや、見解自体は正しいと思うんだが、それはそれとして。
 うむ、違う言い方をしよう。『アイドルマスター XENOGLOSSIA』は『グレンラガン』を引き合いに出したりしないでも傑作だと思うんだ。