語弊のある言い方をしますが。
 動画ってトレスして中割するだけだから動画1枚ってのが漫画1ページとかイラスト1枚とかと同じような労力のかかるものだということはないです。
 1年以上やってる一人前の動画マンなら月1000枚は描けるものらしいので、1枚210円でも21万円。高卒20歳前後ならフツーの稼ぎではないですかね。1000枚は結構多い人か。まあでも500枚ならいくものらしい。それだと10万5000。700枚なら14万7000。
 カラーイラストなんか1枚2万くらいからみたいだけど、月10枚ったら結構しんどい作業量になるはず。
 モノクロ漫画がページ8000円くらいからスタート、て話なので、これで21万稼ごうと思ったら24枚。付き合いのある編集部が一箇所しかなければまあ甘んじるしかない月産量が多分こんなもんです。
 動画マンが本当に辛いのは仕事に慣れる前、1年目の前半くらいの時期だけで、その時期を生き残れればそのあとは駆け出しの収入的には他のコンテンツ業界系絵描きとあんまかわらない。原画に上がった直後、もまた壁があるらしいが、まあそれはおく。
 で。
 そもそも、アニメってのは分業です。
 色まで塗られた一枚の絵を、絵コンテ+レイアウト+背景+原画+作監+動画+色指定+仕上げの8人掛かりで仕上げる作業です。なら、各工程のギャラはカラーイラスト1枚2万円の8分の1でいい、ということになります。
 多分、並のクリエーターがもらうギャラとしてはまあそんなもんなんじゃね、という額かと思われます。
 単価安い分労力もかかってないわけですから。
 と今更何かにレスする。
 三年後の俺へ。AICの『バンブーブレード』の制作資料が流出したって事件への反応への反応だぜ?

 あと原画マンは大抵レイアウトも兼ねるのでカット単価は4000円かそこらにはなるはず。
 月50カット(フツー。)で20万。月80カット(ちょい頑張り)で32万。
 で、腕が上がればカット数を多く担当したり作監やったり単価の高い劇場やったりキャラデザしたり総作監やったり拘束料もらったりで年収1000万は案外見えてくる話。
 詳しくは「アニメーターとして生きる」http://motoz5.cocolog-nifty.com/animator/さんとか読むといいと思う。

 言うまでもないことながら、待遇改善それ自体は緊急に行われねばならないことだと思います。
 新人が初月5万稼いだら褒められる、ってやっぱまともな待遇ではないもの。