野中卓也監督『空の境界2 殺人考察(前)』
原作が上手くなったんだなあ、としみじみ思う。よい屋上ダラ恋アニメ。
美術の素晴らしさは相変わらず。
同じ背景だけのカットを何度も使いまわすことで稼いだ尺で人物作画の枚数を増やす、というような努力が効いて、動くシーンは前作よりもよく動く。気の利いたOVAからかなり見れる劇場くらいに動きはランクアップしているが、絵コンテは微妙にタルいっつーか、動きのない長回しが増えた分ダレるのと微妙に画面の広さを持て余してるような窮屈な構図が多くてまあ、眠い。つか隣でモデュがガン寝してた。
坂本真綾はホント素晴らしいです。
織と式の演じわけとか、ないに等しいのにちゃんとある感じ、とか。二重人格のフリをしているだけにも或いは聞こえるあたり、すごく可愛い。俺も真綾に苗字+くん付けで呼ばれたい。
この真綾の可愛さに映画の中の要素のなにもかも追いついていない、というのがねえ。忸怩たるアレが。
そう言う意味ではアイドル映画ぞね。いつ真綾は梶浦曲を歌うのか。