西久保瑞穂監督『宮本武蔵 双剣に馳せる夢』

 フェイク、というか、ドキュメンタリー。
 『その時歴史は動いた』というか。
 再現ドラマの代わりにアニメ、という感じ。
 ひとつ思ったのは、戦国時代の日本で騎乗したまま戦闘が行われていたのかどうか、というあたり。けっこー大事なネタなんだけど、そこらへんへのアプローチがやや粗いかなあ、と感じた。
 つまるとこ、鉄砲に対する問題意識ですよね。
 戦国時代の軍事革命ってなんつっても鉄砲伝来であって、それを武蔵がどう考えていたのか、とか、追求してもよかったのではあるまいか。
 関ヶ原の東軍は徳川家康軍の主力じゃねえよ、てのも気になった*1
 まあその辺は話し出すと細かくなりすぎてうざったい、というところなんだろうが。正しい判断だが折角のドキュメンタリーなんだからそこは凝って欲しかったなあ。
 微妙な比較をすれば、『ミニパト』より面白かったです。間延びしてなくて。

*1:徳川家の主力は中山道の秀忠隊であった、というのが現在の歴史学での通説。