桑島法子さんお誕生日おめでとうございます。
 俺の20代もあと一月か。
 さて、俺の20代といえば2000年代のことであり、俺がもうすぐ30歳ということはすぐそこにまで2010年代の足音が迫っているということでもあります。
 そこで、00年代ベストナントカ、みたいのを考えておくのもいいけれど、過去を振り返るよりは未来を目指して生きて行きたい。
 そんなわけで、考えてみました、フューチャーオールジャパン。10年代前半にアニメをリードするだろう、女性声優日本代表を選定してみました。
 お久しぶりで声優サッカーってなんだか忘れちゃった人はhttp://kaolu4seasons.hp.infoseek.co.jp/okiba/seiyu_dict.htmあたりを。
 俺も色々忘れた、あるいは忘れたい。


早見沙織 牧野由依

伊藤かな恵 井口裕香

豊崎愛生           悠木碧

佐藤聡美

名塚佳織 花澤香菜 高垣彩陽

小清水亜美

 誰もが認める国民的トッププロスペクト。ロストあけのんドリームの体現者。とにかく器がデカいので、大きく育ってもらいたい。

 裏へ抜ける速さはデビュー当時から抜群だったが、ここへ来て運動量がついてきた。

 00年代終盤のアニメシーンにおいて、アニメの未来と本来性、そして伝統のすべてを感じさせた作品を挙げれば、『アイドルマスターXENOGLOSSIA』であり、『にゃんこい』であるわけだが、この二作品には共通点がある。
 言うまでもなく、井口裕香が主演していることだ。
http://expoexpo.exblog.jp/10159440/

ある意味で、ものすごく物知りで、何もかもわかったうえで、なおかつ「ゼロ年代」的な矮小な党派性に与しないような、豪快(?)な言説の強度と、縦横無尽のアクション、プレイフルな例外性を兼ね備えた存在、そういうまったく新たな「天然」

 というのは、井口裕香キャラの過不足なき記述と言うべきだろう。*1
 井口裕香こそは、10年代の世界観を切り開く、希望の光というべきだ。

 井口裕香が世界観ならば、伊藤かな恵は主題だ。
 井口裕香伊藤かな恵の関係は、00年代では中原麻衣桑島法子の関係に擬えうる。
 井口裕香が無辺の愛で世界を包み込む時、伊藤かな恵は足元を踏みしめて一歩一歩前へ進む。ちょうど、中原麻衣が世界の中心を指し示した時、桑島法子が空へと手を伸ばしたように。

 攻守を破綻なくまとめるバランサーとして。

 飛び道具。

 安定感評価。声に丸みがあるのでLWGよりはこっちのほうが向いていると思う。

 独特の冷ややかなエロさが出てきてお姉さん役に回る準備が整った。元々体格にはイヤというほど恵まれているし、このポジヨンは十分つとまるはず。

 ハナカナがCB? と思ったあなた、あなたはアニメがこの手の声に次々と母性を求めてきたことを忘れている。本多智恵子しかり、こおろぎさとみしかり。
 早ければ2013年ごろ、遅くとも2020年までには、花澤香菜は母親役で我々を多いに萌え転がせてくれることだろう。

 どこかに入れておきたかった。
 実はもうちょい前目でこそ光るタイプのようにも思うが、与えられたなりの仕事はどこででもこなすはず。

 ナレーション・モノローグの切れ味、そして少年役の異様なタラシ感。
 もう一山、このポジションで当ててほしい。

*1:井口裕香が覚醒する直前、『シムーン』では新野美知がこのような役割のキャラクター、アーエルを演じた。が、あくまで舞台に重きを置く新野の起用はイレギュラーと見るべきだろう。テン年代の胎動する音が誰の耳にも聞こえ始めるには、井口裕香の本格化が待たれねばならなかったのである。