高屋奈月『フルーツバスケット』20巻

 楽羅はかっけえなあ。
 楽羅の失恋話が12巻で、そこから8巻ごしの伏線、という、この気長さがフルバ。
 そうだよね殴るしかないよね。
 無論、大失恋をした女の子は相思相愛なのに何もしない恋のライバルを殴っていいくらいには偉いのだし、しーちゃんに甘やかされた透君には自分の理屈を押し付けるくらいの人がいたほうがいいのである。
 うおちゃんはなちゃんとか杞沙とか衣鈴*1とかの人間関係距離感覚のおかしい面々との関係に比すると、楽羅と透の我を通しあえる関係は随分と健康的に見える。
(ついき)
http://d.hatena.ne.jp/ichiyang/20060521
 こちらを見て、確認のために読み返し。11巻ではなく12巻でした。
 先代猫憑きの伴侶の台詞のあとに楽羅失恋、か。
 で、透の自分に対する好意を知った夾が心中で連呼するのがまさにその可哀想、というフレーズ。
 

*1:あれだけイヤな事ばっか言ってた人が「おまえの理屈を透に押しつけるなよ!!」てのは一転甘やかしすぎ、というやつではないかい?