かわぐちかいじ『沈黙の艦隊』15〜

 http://www.geocities.jp/wakusei2nd/banana.htmlに触発されて、近所のブックオフで立ち読み。
 終盤のどんどん神がかっていく海江田は戦後日本の鬱屈云々じゃなくて作家が自キャラを崇拝しだしてしまう現象に過ぎないんじゃないかな。だってシーウルフの猛攻をしのぎ大西洋艦隊40隻を撃破したんだぜ? すごくね? ていうかすごいよ神みたいだよ? って作家が思ってしまったんだろうなあ、と。
 作品の中で起こってしまった事に作家自身も流されていってしまう感覚、て長期シリーズならではで、大変面白かったです。
 やまと保険はどうなったのだ、それはいいとして。