で、具体的にいうと、例えば
http://d.hatena.ne.jp/notomoe/20070206#p3

前半はなぜ手紙がいいのかがよくわからないこと*1と、ツンデレのはずの芽生が手紙で口では言えない思いを伝えるというような恥かしいことをいとも簡単に行ってしまうことに無理がある。手紙で失敗する可能性が切り捨てられているのもご都合主義。後半は芽生と光香がテーマを決めるために奮闘するシーンを映像と音楽を流すだけで済ませてしまったこと。こここそが見せるところであるべきで、まともな脚本ならここでの奮闘を通して二人が打ち解けていく様を丁寧に描いていくもの。

 というあたり、俺と正反対の評価だと言ってよいかと思います。
 言いにくい事は手紙にする、なんてのは世間的に常識の範疇に入るでしょうし、また、同時に、いつも顔を合わせている相手にわざわざ手紙を出す、というのも人に薦められてみないと中々実際的な選択肢としては浮上しないような行為ではあるでしょう。無論、むつきの介在も忘れられてはいけないところ。
 で、後半の学園祭のテーマを巡る議論は、別に具体的に追いかける必要はあまりないところです。トモダチ/ナカマの二分法は、よくあるレトリックですし、トモダチとは何かナカマとは何かをくだくだしく説明されても興ざめです。
 全体に、のともえ(仮)さんは、全てを説明しない脚本を評価していないように見受けられます。俺は、省略のテクニックはまさに制作者のセンスの現れるところだと思っているので、大胆な省略にはむしろ感心します。