http://d.hatena.ne.jp/USA3/20070616#p1
 デッサンが上手いか下手かって話すりゃアニメーター出身者ばっかだった*1十五年前のほうが平均取れば上手い*2でしょ、同人とエロゲから引っ張ってくる今より。エロゲはアニメやコンシューマゲーに比べて絵描きに要求できる/されるデッサン力の水準が低い*3し、同人も描き手読み手ともにカプコン的画力至上主義が崩壊して高度なデッサン力を希求するモチベーションが落ちている。
 まあ、それは別に永遠に続くアレってわけでもなくて、デッサン二の次主義の反動ってそろそろ出たっておかしくないころなんじゃないかな。萌え的なパーツ配置・シンプルな構図の快が行き詰ってデッサン/デフォルメ・描き込みの快にとって代わられるというのは十分ありそうな話。
 そしてそういう変質は恐らく売り上げの減少としてではなく、売れ線の変化としてまずは現われるはず。『GOSICK』とか『鋼殻のレギオス』とか地味に売れてるのってそういうことなんじゃねえか、と思わなくも。

 さておき。
http://d.hatena.ne.jp/kaien/20070615/p1

何よりはっきりわかるのは女子率の高さ。パッと見、表紙が男性だけなのはファミ通文庫の『テイルズオブディスティニー −蒼黒の想い−』くらいじゃないか? ほかはすべて女の子キャラが描かれている。

 男子だけ表紙って昔っから少ないんじゃねえかと思ったけど、『吸血鬼ハンターD』とか『キマイラ吼』とか『コンビネーション』とか『アーバン・ヘラクレス』とか、ソノラマ文庫にはちょこちょこあるのだなあ、とか。

(ついき)
疎水太郎さんが色々とフォローしてくださってます。
http://storybook.jp/positlog.cgi?load=070615Ek&id=sprite_20070617151528_971
http://storybook.jp/positlog.cgi?load=070615Ek&id=sprite_20070617114038_187
http://storybook.jp/positlog.cgi?load=070615Ek&id=sprite_20070617114038_187
http://storybook.jp/positlog.cgi?load=070615Ek&id=sprite_20070617113252_285
http://storybook.jp/positlog.cgi?load=070615Ek&id=sprite_20070616003353_244
http://storybook.jp/positlog.cgi?load=070615Ek&id=sprite_20070617161832_534

*1:実は微妙に嘘。富士見ファンタジア文庫草創期、とすれば、主だったアニメーター出身イラストレーターは美樹本晴彦いのまたむつみくらい。安彦良和天野喜孝ってのはさらにもう五〜十年前。ファインアートにかなり近いSF・ファンタジーイラストレーションとかキャッチーあるいは描き込みのしっかりした絵の漫画、というようなバックボーンの人も多かった。前者は末弥純とか、後者はあらいずみるいとか赤石沢貴士とか田沼雄一郎とか。まあ、どのみちデッサンはしっかりしていた。

*2:つか女の子がなんもないとこでぽんと立ってる絵一枚でもデッサン力の違いって如実に出るよ。『涼宮ハルヒの分裂』と『滅びのマヤウェル この愛がナイフでも』の表紙比べてどっちが正しいデッサン取れてるか一瞬でわかんないようならこの話題に首突っ込まないほうがいいと思う。

*3:横田守とか竹井正樹とか田島直とか木村貴宏とかみたいなアニメーターのエロ原画、って減ったよね。竹井はライトノベルのイラストもかなり早い時期に手がけているなあそれはさておき。エロゲに直に来ちゃう絵描きが増えた、ということだろうなあ。