診断名：ボクタチ

偽史199X

　俺たちの世代が単純反映論に過大なリアリティを感じてしまうのは、これはエヴァ本ブームのPTSDである、と俺正史*1には記されている。
　一ファンなのだから評論的な視座で楽しめばよさそうなものを一々編集者的な下衆の勘繰りを入れずにはおれない、よほど心底ほれ込んだ作品以外は貶すにしろ褒めるにしろオタクのなんたら或いは現代社会のなんたらを反映している事にしなければ落ち着けないというのはこれは明らかに異常な事態なのであり、それは作品に対し俯瞰的な視座が取れる知性を現すのではなく作品と商品/創作と受容その他諸々の区別がついていない知性の混濁を示すだけのものである。
　『エヴァ』に色んなものを根こそぎ持っていかれながら、それを語るための自分たちの言葉を探り出すよりも先に言説のセットを暴力的に押し付けられてしまった、という体験。言葉を失った俺たちに残されたのはちっぽけな自分たちのシャカイ生活だけだった。
　では、我々オタク第三世代はどうやれば豊かな批評的言説を紡ぐ事が出来るだろうか。
　声優批評、と俺が言い出さざるを得なかったのには、そういう問題意識もなくはない。不純でごめんなさい。
　第三世代オタクの批評的言説を細らせた三種の本、というものが俺正史には記載されている。一つ。謎本。二つ。エヴァ本。三つ。トンデモ本。
　謎本的こじつけ設定考察、反エヴァ本的単純反映論、非トンデモ本的作者の意図への還元主義。細ったオタク言説の見本市だわ。

*1:くどいようだがいんあざわーず妄想

ゾイドジェネシス

　キダ藩に代々伝わる世界地図。
　ああ、うん、そうだよな。世界地図なんて誰も知らなくていい世界だよね。
　知らなかったけど想像はしていたルージきゅん。相変わらず聡明でぷりちー。結婚しろ、フリ・テンであるところの俺と。フリ・テンなんだ。
　あー、ホロテック買ってもいいかなー。ムラサメはキットの色ダサいからなあ。
　ミィ様の過去話。ラ・カンはルージきゅんを婿殿にする気満々に見える、微妙に。そしたら俺は後宮に入るです、フリ・テンとして。

MAR　HEAVEN

　つまんないのだが、見逃しても一切後悔しないのだが、中島沙樹と清水愛がそれぞれにそれなりなので見ると不思議に満足がある。
　ドロシーはエロいんじゃないでしょうかっていうか安西絵にはなんか欲情する俺がいるのね、昔から。そんなに原作まんまって言う絵でもないと思うんだけど、十分来る。

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http://d.hatena.ne.jp/kim-peace/20050829#p1
　なんかこう、昔からよくあるネタだよわね。どういう終助詞だ。正直こう、感心しないと言えば感心しないわけだが、啓蒙主義的で。これから嬉嬉として答える俺も。初心者向けもクソもはじめて活字の小さな本読むガキに読めるような代物なんだけどな、ラノベって、元来。
　えー、本題。初心者にこそ最高のブツを、がモットーなので、ベストオブベストで適当な分量のラノベは何、と言う問いに脳内で自動的に変換されます。なので答えは一択。↓
・古橋秀之『ブラックロッド』/『ブラッドジャケット』/『ブライトライツホーリーランド』
　これを面白いって言ってくれない人とは正直小説の話はしたくない。
　で、ブラシリーズを読ませた挙句こういうのもっとないのと聞かれて、ない、と即断したい。ラノベ観の5割7分はこれで共有できてしまう気がするわ。ええ、ブラシリーズみたいなのないかな、が俺がラノベを読む動機の4割3分です。
　そのあとは天涙とオーフェンと終わクロかなあ。それでジャンルの全体図はつかめるよね、多分。