偽史199X

『エヴァ』から『ヱヴァ』までのアニメ十選。

『シムーン』BD化交渉支援のつもりで書き始めたエントリだけれど、結局間に合いませんでした。なので、せめて翠玉の日に。しかも9月第四月曜深夜と言う緩さで。深夜? 要はかのオタ軽10のもっとヒドいような奴です。 『エヴァ』放映終了後の96年4月から『ヱ…

僕は冬彦さんじゃないんですよ!

1990年代のフィクションにおける精神分析・心理学ガジェットの大流行の発端は、1991年6月日本公開の映画『羊たちの沈黙』であり、国内の作品で言えば1992年のドラマ『ずっとあなたが好きだった』で取り沙汰された、マザコンの語であろう。ダニエル・キイスの…

ぼくらのみのりん

http://d.hatena.ne.jp/K_NATSUBA/20070525#1180102471で告知していた、みのりんイベントのパンフに書いた原稿をアーカイブしておきます。 誤植を直した完全版。 ぼくらのみのりん ぼくらのと言っても、鬼頭莫宏の漫画ではない。無論、新・麻原彰晃マーチで…

Konaka Era 1998

1996年『NOëL』 1996年『ありす in Cyberland』 1997年『キューブバトラー』 1997年『VIRUS』 1998年『バッケンローダー』 1998年『serial experiments lain』 1999年『サイバー大戦略 出撃! はるか隊』 90年代後半、サイバーっぽい世界観でストーリー重視…

ライトノベルは『スレイヤーズ』から『ブラックロッド』までが一番充実してた派。あとジャンプ系ノベライズは版型が大きいからライトノベルじゃない派。

んーと。 http://d.hatena.ne.jp/genesis/20061109/p1 奈須きのこよりも桑島由一・ヤマグチノボルあたりのほうがライトノベルとエロゲの越境者としては重要かと。挿絵描きに関しては竹井正樹あたりからもう越境してますね。 三重の『カナリア』ショック、と…

メメント・サクラ

90年代から現在に至る声優史を粗描する時、我々は丹下桜の占めるべき位置があまりに小さい事に、違和感を抱く。 丹下桜とはアニラジ/ギャルゲームーブメントの中から飛び出し、TVアニメでメーンを張り続けるようになる前からスターの一人と見做されていた声…

声優史の影へ

『美少女戦士セーラームーン』以降の声優ブームでまず脚光を浴びたのは、80年代アニメブーム終焉以降、『セーラームーン』以前デビューの若手女性声優たちだった。1967年生まれhttp://ja.wikipedia.org/wiki/1967年#.E8.AA.95.E7.94.9F辺りを中心とした世代…

診断名:ボクタチ

俺たちの世代が単純反映論に過大なリアリティを感じてしまうのは、これはエヴァ本ブームのPTSDである、と俺正史*1には記されている。 一ファンなのだから評論的な視座で楽しめばよさそうなものを一々編集者的な下衆の勘繰りを入れずにはおれない、よほど心底…

ザ・ラスト・オブ・ツンデレ

俺正史*1に拠れば、『修羅の門』ボクシング編、マイケル・アーロン戦後、舞子が「九十九は絶対負けちゃやだ」と言い切った瞬間をもってして、80年代とツンデレは終わった事になっている。1992年4月。それは、80年代ラブコメの最後の申し子・川原正敏が、あだ…