魔法少女リリカルなのはStrikerS

 水橋かおり神話の終焉。
 年取らせられてねえ。大人声で子供感情表現、ができてねえ。信者が言うほど上手い声優ではないとは思ってたけど、ここまでだっけ? 感情が一々軽いのも相変わらず。
 『なのは』のキャスティングはヒドいもんですが、それだけに各声優の陣形効果なしの地力はよく出てしまっていて、興味深くはある。
 清水香里の鋭い攻め上がり、水樹奈々の懐の深いボールタッチ、斎藤千和の感情の重さ、ゆかなの貫禄、真田アサミの作り声の深さ・抜群の運動量、升望の力感ある声質と案外キレる足元、亀岡真美の新鮮さ、中原麻衣の堂々たる中原麻衣っぷり、そういうあたりはやはりよいなあと感心させられる。
 その一方で、田村ゆかりのわざとらしさ、伊藤静の油断した時の際限のない退屈さ、植田佳奈の本来持っているシンプルで速いプレーのよさを消してしまう関西弁ドリブル――25話ではツータッチでダイレクトにゴールを脅かす、真に危険な左足の冴えをこの作品では初めて見せたが――、最終ラインに入れるとあっさり消える柚木涼香、そして水橋かおりの改善の兆しの見えない水橋かおりっぷり、そういうあたりはホントなんとかならんもんかと溜息をつかされる。
 高橋美佳子井上麻里奈が消えてるのはシナリオ上の問題なのでどうにも。
 力尽きたヴィータをはやてが迎えに来るとことか、ホント、うお、アサミ姉さんも佳奈ちゃんもここへ来てベストパフォーマンスか、と感心したんだけど、そのあとの水橋&田村の伝わってこない対話で台無し。
 もったいない。無印の段階でもう二捻りしてりゃあなあ。