http://d.hatena.ne.jp/REV/20051110#p13
 もう免疫が出来ていくら飲んでも一切健康を害さないタフガイが多数派なんじゃないかと思わなくもないっす。
 それはさておき。ここで、それはさておき、と言うことは許されるだろうか?
 『ガンスリ』ってそんな難しい漫画かなあ。
 題材のセンセーショナリズムに惑わされず、虚心坦懐に読めば(おお、なんとイデオロギッシュなお言葉!)、死んでもいい奴とそのままだと死ぬ奴集めて突撃隊を作りましたってだけの話でしょ。
 突撃隊の指揮官の人格が『ワイルド7』や『マーダーライセンス牙』に比べて複雑化・矮小化した上で担当官連中に割り振られていて、それぞれなりにこんなんやってていいのかなーといやこれは正義だの間をふらふらする。というか、普通に読めばそのふらふらが読みどころ。いや、ていうかこの読みは異常ですか? それがね、なんかすごく聞きたい。この、俺がやってる事はありかなしかってのはすっげえ古典的な葛藤って奴であって、これにどうケリをつけるかって興味で引っ張られてる作品なんじゃないの? 告発しようとして死ぬ、とか、一緒に脱走して一線を越える、とか、モノとして扱って殺される、とか、そういう色んな事例がまあ提示されて、じゃあジョゼさんヒルシャーさんはどーすんの、と言う。
 懐いてくるから可愛い、とまでなら彼らは思いはするが、懐かれて幸せ、とは思わない。可愛い女の子たんハアハア、みたいのを一番剥き出しにしてるのって相当安全圏な距離にいるプリシッラだったりするし、なんかまあそのように仕上がってるよね。
 オタク/男の欲望云々言い出すからややこしくなるのであって、なんかそれぞれなりに残酷な人生生きてる兄ちゃん姉ちゃんお嬢ちゃんがおりますねどうすんでしょうって以上の事は敢えて言わなくていいんじゃないのかしら。